【2022年版】住宅ローン控除とは(会社員の確定申告の手続きと流れ)

税金の知識

皆さん、確定申告の準備は進んでいますか?

会社員は確定申告とは無縁の生活を送っているため、住宅を購入した際に初めてされるといった方も多いのではないでしょうか。

住宅ローン控除は2年目以降なら年末調整でできますが、1年目は購入した翌年の確定申告で手続きしなければ住宅ローン控除を受けることができません。

この記事では確定申告の流れについて解説します。

当日までに準備が必要な書類も一覧にまとめているのでしっかりと準備を進めていきましょう。

住宅ローン控除の適用条件

・住宅引渡しの日から6ヶ月以内に居住し12月31日まで住み続けていること

・合計所得が3000万円以下であること

・床面積が50平方メートル以上で床面積の2分の1が居住用であること

・10年以上にわたるローンであること

・居住年度の前後2年間に居住用財産の譲渡による長期譲渡所得の課税の特例といった適用を受けていないこと

・築年数が一定年数以下であること(木造20年以下、耐火建物25年以下)※耐震基準適合証明書を取得していれば築年数の制限はありません。

No1213認定住宅の新築等をした場合 No1214中古住宅を取得した場合 一部抜粋

住宅ローン控除の適用を受ける為には、上記のような一定の条件を満たさなければなりません。

この条件は、取得する住宅が新築か中古かによって異なります。

特に中古物件の場合、築年数が適用要件となりますが、多少過ぎていても耐震基準適合証明書の取得が引渡しまでに行われていれば問題ありません。

詳しくは、担当営業マンに確認してください。

確定申告に必要な書類と入手先

下記の書類を用意します。

必要書類入手先
確定申告書A
(第一表と第二表)
税務署から取得します。国税庁のサイトからも入手できます。(確定申告書にはAとBがありますが、会社員はAを使います。
(特定増改築等)住宅借入金等特別控除額の計算明細書税務署から取得します。国税庁のサイトからも入手できます。
住宅ローンの借入残高証明書借入した金融機関から送付されてきます。
源泉徴収票勤務先から入手します。
土地建物の登記簿謄本法務局から入手します。
建築請負契約書または売買契約書のコピー契約時に本書を受け取っています。万が一なければ取引した不動産会社からコピーを入手します。
本人確認書類運転免許証やパスポートなど顔写真付きの書類を入手します。
口座番号

これらの書類は、税務署やローンを借入した金融機関、不動産会社、法務局などから入手します。

なお、確定申告の期間は2022年2月16日から3月15日までですが、住宅ローン控除などの還付を受けるためだけに申告する場合、確定申告期間に限らず1月1日から申告することができます。

新型コロナウイルス感染症対策の一環として、一部の税務署(確定申告会場)においては、開設期間を拡大しているケースがあるため事前に確認しましょう。

確定申告書類の作成と提出の流れ

ステップ①:確定申告に必要な書類を集める

確定申告では、確定申告書や源泉徴収票以外にも年末残高証明書や登記事項証明書など、必要な書類が多岐に渡ります。

また書類によって金融機関や勤務先に再発行手続きを行うため、必要書類を揃えるだけで時間がかかる場合があります。

年始から仕事が始まると後回しになりがちな確定申告のため、必要書類だけでも早めに用意することが失敗しない申請のポイントとなります。

ステップ②:インターネット(e-tax)で確定申告書を作成

住宅借入金等特別控除額の計算明細書を参考に、割り出した控除額を確定申告書Aに記入し用意します。(そのままインターネットで入力する場合は不要ですが、確認しながら記載する方がオススメです)

国税庁ホームページから「確定申告書の作成」を開き、「確定申告書等の作成」「作成開始」を選択し、必要項目を入力します。

e-taxで提出する場合、申請方法は2種類あります。

マイナンバー方式)マイナンバーカード、読み取り機能付きのスマホ、カードリーダーを持っている方は事前の届出は必要なく、そのまま申告ができます。

ID・パスワード方式)事前に税務職員と対面による本人確認を行い、ID・パスワードをもらった上で申告します。

ステップ③:申告書の提出

全ての入力が完了したら、確定申告書の提出準備を行います。

申告書の提出方法は3つあります。

  • 印刷した確定申告書を税務署に持参
  • 印刷した確定申告書を税務署に郵送
  • e-taxによりネット経由で申告

印刷した確定申告書を提出する場合、提出書類に抜けがないかを確認しましょう。

e-taxによりネット経由で申告を行う場合にも、源泉徴収票などの一部書類は原本を提出するため、事前にコピーを取っておくことがオススメです。

まとめ

会社員の確定申告は思っている以上に手間と時間がかかります。

e-taxを使えば自宅に居ながらインターネットにより申告を済ますことができ、基本的には付属書類の提出を省略できるためスムーズに確定申告を行うことができるようになりました。

しかし、e-taxを行うにしても必要書類の手配や事前準備が必要なことには変わらないため、早めの準備を行いスムーズに確定申告を終わらせれるようにしましょう。

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